MXR DYNA COMP M-102
ギターのコンプレッサーの超定番!
かなり歴史のあるエフェクターで、コンパクトエフェクターのコンプでは最初期でしょうか。
その為、モデルチェンジを多数繰り返しているのでビンテージだと音も値段も違うようです。
私は古い方を試したことがないので今回は現行品のM102です。
コンプレッサーは大きい音は小さく、小さい音は大きくして音量を均一化してくれるエフェクターです。
ピッキングのばらつきを整えてくれてるので初心者がうまくなった気になってしまう・・・
とい言われるエフェクターですね。
歪み系や空間系などに比べると変化が分かりにくい地味な印象です。
決して、【上手くみせる】為だけが目的ではありません。
このエフェクターを使わないと出せない音もあるし、音圧や音抜けも稼いでくれます。
また、小さい音を持ち上げることによってサスティンを稼いでくれます。
例えばギターをじゃ~ん♪と鳴らした音を数値で表現すると
10⇒9⇒8⇒7⇒6⇒5…となるわけですがコンプを描けることによって
8⇒8⇒8⇒7⇒6⇒5…というようにピーク時を長くキープできるわけですね。
一般的なコンプはスレッショルド、レシオ、アタック、リリースなどのパラメータによって
どのくらいの音量になったら、何割くらい音を圧縮する・・とか設定できますが、
ダイナコンプはOutputとSensitivityのみです。
アタック(閾値を超えてから圧縮を完了するまでの時間)、
リリース(閾値を下回ってから圧縮を解除するまでの時間)は
固定になっていて、Sensitivityで圧縮(音量の加減)をコントロールします。
その為、Sensitivityは上げれば上げるほどノイズも発生するので気をつけて下さい。
DynaCompはアタック感がかなり強調されるのが特徴で
「パコッ」という擬音でよく表現されます。他のコンプにはない特徴ですね。
それゆえに、好き嫌いがかなりはっきりします。
コンプは基本的に単音は増幅あれ、和音(コード)は圧縮されやすいです。
楽器屋で試奏する際にはOFFの状態で単音で強弱つけながら弾いて、
その後に音にするとツブが揃っているのがわかりやすいと思います。
この波形を見るとわかりやすいでしょうか。
前半のOFFの状態で強弱をつけて2回弾いてます。
後半はONの状態。波形の増減がなくなってますね。
ファンクカッティングやフュージョンの単音フレーズにとてもよく合います。
ナチュラルなオーバードライブサウンドに薄めにかけるのが個人的には好きです。
初期のものはバッファードバイパスでLEDもありませんでしたが
現行モデルはLED付きでトゥルーバイパスになっています。
—————-サンプル動画はこちら!
DynaCompサンプル
大村憲司-SHOCK (故人ですがDynaCompを愛用していたギタリストです。)
高中正義-SEYCHELLES(DynaCompならではの独特サウンド)
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